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平和の鐘、一振り運動

Peace Bells-One toll campaign

「平和の鐘・一振り運動・2018」各地からの報告

*はじめに

今年(2018年)も、各地で「核兵器の使用は長崎で終わりにし、核なき平和を」と平和の鐘が鳴らされました。この運動は、個人の平和への意識を呼び覚まそうとする目的のため、組織的な活動ではありません。そのため、亀がのろのろと目的地に向かうような、拡がりにしかなっていませんが、確実に「核なき平和の重要さ」を自覚して下さる人が増えています。

「平和の鐘の趣旨」を握りしめて、お寺や神社に出向いても、鐘を鳴らしてくださるところまで行かない場合や、何かのいかがわしい団体と間違えられて、追い返された人もあるかと思います。私自身もある神社にお願いに行った時、追い返された経験があります。逆に、よく話を聴いて下さり、即、実行して下さったところもあります。
それぞれ事情があることで、仕方がないかと思います。
ただ、勇気を出して行動した人には、心の中に確実に何かが刻印されて、自主的な思考が根付くのではないかと思います。

そこで、どこで、何か所で、平和の鐘が鳴らされたかより、どれくらいの人たちがこの趣旨に賛同して、動いて下さったかがこの運動の神髄にある目標です。個人的に動いて下さって、結果がNOであった経験もhttp://peacebell.net/まで、感想をお寄せください。一人で心細い人は、同じ思いの友人を誘って行動してみてください。

うるさい!迷惑だと多くの寺社、教会などから、クレームがついたら、この活動は成功です!!

「平和の鐘」を実行してくださるお寺、神社、教会、さまざまな施設は、「平和の鐘の音」で、その地域の人々の平和への意識を、育てて下さることを期待しています。二度と、梵鐘やアンジェラスの鐘などが、兵器に使われるような世の中にならないように、ご尽力ください!

私自身も、まだ自主性にかけているのですが、フランスや、タイ王国の滞在からいうと、日本人は、周囲に流されていく傾向が強いように思うのです。そうなると、また、悲劇の道を歩くことになるではないかと杞憂します。個々人が熟慮し結論を出した結果が、悲劇的であったとしても、それは個人の確固たる自覚でのことであり、どのような結果でも受け入れることができるでしょう。しかし、周囲に流され、気が付いたら自分の意図することとは違った方向になっていて、悲劇的な結果を受け入れざるを得ないとしたら、諦めきれないものになります。私たちの親たちがそうでした。

「核なき平和」は、今やイデオロギーを超え、世界中人々の願いです。この美しい地球を、人間のエゴで破壊しないよう、心あるみなさま、手を繋ぎ頑張りましょう!!
難しいことはさておき、要は被爆地だけでなく「平和を願う鐘の音」が、世界中で鳴らされて、その想いが共有される日が来ることを熱望しています。

 

2018年8月9日、「平和の鐘」を実行して下さったところからの報告

大宝神社、大宝保育園(茨城県)

本日午前中に、保育園児(年中・年長児)と学童児及び職員の総勢約100名が参加し“平和の鐘一振り運動”を行いました。
部屋に戻ってきたら、間もなく雨・・。やっぱり神様に守られておりました。
(大宝保育園―山内清美様)

Sant Catherine church

Dear Ms. Fumino Tsuru,

yesterday I received your letter about your Bell campaign. Thank you very much.

 

Last year a member of our parish ask me to toll our bell at 9th August, 11:02 after he talked to some people from Japan. Our electrical bell tolling machine was out of order, so that we climbed the tower of our church an used a hammer to toll.

Unfortunately, today we were not able to let the bell toll for peace in the world and as a sign against a-bombs and war. I am so sorry. But we will pray for you and your aims on Sunday during our worship service.

 

Greetings from Germany,

Ina Lambert

Pfarrerin

 

Evangelisches Pfarramt Wolmirstedt
Farsleber Str. 15
39326 Wolmirstedt

聖カタリナ教会(マグデブルグ郊外・ウオルミルシュテット)

・昨年は、日本からの訪問客の頼みで、平和の鐘を鳴らしましたが、丁度この時この教会の鐘の自動装置が故障していました。そこで鐘のある塔に、ハンマーを持って登り、鐘を打ち鳴らしました。今年も準備が間に合わず、残念ながら実行できませんでした。申し訳ありません。しかし、「核なき平和」の目的のために、日曜日にお祈りを致します。

(イナ・ランバート様=高い塔に上り、手動で鐘を撞いて下さったことに感動しました。)

 

昨年、突然の「平和の鐘」の要請にこたえて下さったドイツハイデルベルグ郊外のウエルミシュテッツの教会に、昨年のお礼を兼ねて今年もよろしくとの手紙を出しました。投函が遅くなって、ぎりぎりに先方へ着いたようですが、メールで今年の「平和の鐘」についてのお返事をいただきました。

 

 

池上本門寺(東京都)

平和の鐘、今年も行いました。

6日・9日・15日と行いましたが、15日には境内で一緒に黙とうを捧げてくださる方々の中に外国人もいらっしゃいました。
犠牲者を悼み、平和を祈るのは万国共通ですね。

本門寺でもずっと続けていきたいと思っております。 合掌

(池上本門寺・畑様)

数年前から池上本門寺で「平和の鐘」が鳴らされていることを聞いていたのですが、念願かなって今年ようやく参加することができました。
立派な鐘楼にとても大きな梵鐘。私が到着した時には鐘を撞く係の人がスタンバイしていました。やがてお坊さんが数人やって来られ、ご挨拶をすると、「一緒に合掌しましょう」と声をかけてくださいました。
11時02分、大きな鐘の音に、もう二度と原爆が使用されませんように・・と祈りました。
少し離れた所で、静かに合掌なさり、そっと帰って行かれた女性がいました。
鐘楼の柵には「いま あの時を忘れない 8月6日広島原爆の日午前8:15 8月9日長崎原爆の日午前11:02 8月15日終戦記念日正午梵鐘を打ち鳴らします 手を合わせ黙祷をささげましょう」と書いたポスターが貼ってありました。

(松田栄子様)

 

南宮崎カトリック教会(宮崎県)

・私は、何度も長崎を訪問しました。たくさんの原爆の痕跡に出会いました。「平和の鐘・一振り運動」に感動しましたので、イタリアに戻ったらぜひ伝えたいと思います。

(クラディオ神父様から事務局河野和子へのコメント・前ローマ法王には、二度ほど「平和の鐘・一振り運動」の趣旨とお願いの便りを出し、温かいお返事をいただいていますが、鐘を鳴らしてくださっているかどうかは、不明です。)

・「平和の鐘・一振り運動」に一言
 太平洋戦争の爪痕が残る中、私は生まれました。立ち直ることに必死だった日本は、自由と繁栄に向かって突っ走るうちに、戦争の無残さと原爆被害者の悲惨さや苦悩を、社会の片隅に押しやってしまおうとしていたように思います。その矛盾を根本に抱えつつ私は成人しました。その矛盾が今になってのしかかってくる思いです。正しいことは、いったい何なのか?常に自分に問いながら、一振り運動を続けようと思います。

(河野経子様)

・戦後73年経つと原爆の惨状を知る人が少なくなります。今の日本の平和は、広島、長崎の犠牲なくしてありません。8月、6日、9日に「平和の鐘」のイベントに参加させていただくたびに、思いを新たにしています。保育園、幼稚園の子どもたちが、一振りして参加しますが、今はその意味がりかいできていないかもしれませんが、幼な心にきっと何か感じていると信じます。

(辻家悦子様)

・教会の隣のカトリック幼稚園から、子どもたちも参加して、心静かにお祈りや聖歌に耳を傾け、ひとつずつ鐘を鳴らします。
「みんながこれからもずっと仲良しでいられますようにって、神様にお願いしながら鐘を鳴らすんだよ」と。保育するにあたって、子どもたちに平和について話す良い機会になっています。

(上村裕子様)

(南宮崎カトリック教会では、庭の木に、鐘を吊って、幼稚園の園児、父母の方々が、毎年、「平和の鐘」を打ち鳴らしてくださっています。)

 

光教寺(東京都)

8月9日、台風通過中で、朝から交通機関があちらこちらで麻痺している状態だったが、幸いつくばTXは動いていて胸をなでおろした。

東京都大田区の光教寺のご住職が、毎年、8月は6日、9日、15日は、平和を願って梵鐘を撞いているとの便りを昨年いただいていたので、今年はぜひ参加させていただきたいとお願いをしていた。私たちの朗読グループのリーダーと、長崎市立山里小学校出身者の3名で、早朝から東京大田区にある光教寺へ向かった。お寺の門には、豪気な筆のタッチで、「平和の鐘・ナガサキ原爆・全犠牲者追悼と掲げてあった。

ご住職のほかに、若いお坊さん、檀家の総代さんほか、10名ほどが集まってくださっていた。ご住職がわざわざ電話で集めてくださったようだった。一人だけインターネットで調べたら、少人数でゆっくり祈れるのではないかと、関西からたまたま他の用事で上京していたという、女性が参加してくださっていた。
(アナログな人間には、思わぬ出会いで嬉しかった)

本堂は立派な建物で、鐘撞き堂は3階の屋上にあった。あまりに大きく立派な梵鐘で果たしてうまく撞けるか不安になった。眼下には大都会のビル群が拡がっている。午前11時2分に参加者一人ずつ、鐘を撞かせてもらった。最後はご住職の手で。深く重々しいが柔らかな音色が、周りに響いた。

その後、1階の広間で、平和を願う朗読をさせていただいた。鶴作の「嘘だと言ってください」、「明日が来なかった子どもたち」、「平和の鐘」など。
その後、お寺が用意してくださった昼食を囲んで、参加者の皆様と語り合った。ご住職の平和への想いは一方ならぬ深いものと感じたし、参加者のみなさんも心からこの出会いを喜んでくださっていて嬉しい一時だった。ご住職の奥様の思いがけないおもてなしに感謝しながら、お寺を辞した。

このお寺では、これからもずっと、平和を願って、鐘を撞き続けてくださるに違いない。

ご住職に、「お寺の鐘がうるさいと、クレームがつきませんか?」と尋ねたら、「そんなことはありません」という言葉が返ってきた。
お陰で充実した1日を過ごし、私にとっては73年前家族が犠牲になった重い日ではあるけれど、皆様の温かい気持ちに癒されてつくばに戻った。

(鶴 報告・敬称略)

 

*北斗寺(茨城県・つくば市)

台風通過と重なり、北斗寺の鐘楼に昇る梯子は危険だと思い、お子様の参加は遠慮してもらい、一人で寺に向かい鐘を撞いてきました。

(「平和の鐘・一振り運動」に協力する市民有志・長田満江様)

・毎年、北斗寺の梵鐘は、市民の方々が中心になって、鐘を撞いて下さっています。
長田先生は、学者さんで「平和問題・原発問題」に熱心に取り組んでいらっしゃいます。
華奢なお体で、私(鶴)より6歳も先輩でいらっしゃいます。先生のその想いを子供たちや若者に分け与えていただきたいと思います。どうか無理をなさいませんようにと、心から願っています。

 

長崎新聞

長崎新聞2018年8月10日に「平和の鐘 一振り運動」の記事が掲載されました。


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