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平和の鐘、一振り運動

Peace Bells-One toll campaign

光教寺2018 (東京都)

*光教寺(東京都)

8月9日、台風通過中で、朝から交通機関があちらこちらで麻痺している状態だったが、幸いつくばTXは動いていて胸をなでおろした。

東京都大田区の光教寺のご住職が、毎年、8月は6日、9日、15日は、平和を願って梵鐘を撞いているとの便りを昨年いただいていたので、今年はぜひ参加させていただきたいとお願いをしていた。
私たちの朗読グループのリーダーと、長崎市立山里小学校出身者の3名で、早朝から東京大田区にある光教寺へ向かった。お寺の門には、豪気な筆のタッチで、「平和の鐘・ナガサキ原爆・全犠牲者追悼と掲げてあった。

ご住職のほかに、若いお坊さん、檀家の総代さんほか、10名ほどが集まってくださっていた。ご住職がわざわざ電話で集めてくださったようだった。
一人だけインターネットで調べたら、少人数でゆっくり祈れるのではないかと、関西からたまたま他の用事で上京していたという、女性が参加してくださっていた。
(アナログな人間には、思わぬ出会いで嬉しかった)

本堂は立派な建物で、鐘撞き堂は3階の屋上にあった。
あまりに大きく立派な梵鐘で果たしてうまく撞けるか不安になった。眼下には大都会のビル群が拡がっている。午前11時2分に参加者一人ずつ、鐘を撞かせてもらった。
最後はご住職の手で。深く重々しいが柔らかな音色が、周りに響いた。

その後、1階の広間で、平和を願う朗読をさせていただいた。
鶴作の「嘘だと言ってください」、「明日が来なかった子どもたち」、「平和の鐘」など。
その後、お寺が用意してくださった昼食を囲んで、参加者の皆様と語り合った。
ご住職の平和への想いは一方ならぬ深いものと感じたし、参加者のみなさんも心からこの出会いを喜んでくださっていて嬉しい一時だった。
ご住職の奥様の思いがけないおもてなしに感謝しながら、お寺を辞した。

このお寺では、これからもずっと、平和を願って、鐘を撞き続けてくださるに違いない。

ご住職に、「お寺の鐘がうるさいと、クレームがつきませんか?」と尋ねたら、「そんなことはありません」という言葉が返ってきた。

お陰で充実した1日を過ごし、私にとっては73年前家族が犠牲になった重い日ではあるけれど、皆様の温かい気持ちに癒されてつくばに戻った。

(鶴 報告・敬称略)


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